■林のお薦め本 ─No.4
 「冒険の作法」─仕事と人生がもっと豊かになる─
 小阪 裕司 著

あなたに明日はきますか?

「来るに決まってるじゃない。あなたノストラダムスとか信じてた人?」

違います! ここでは、物理的な意味での明日という意味ではありません。
本書では、
昨日までの自分と違う自分になっていてこそ明日が来るといえるのではないか。
昨日までの自分とまったく変わらないままなのに、明日がきたといえるのか?

そう問いかけています。
「そうは言っても、今はこんなに変化の早い時代じゃない? 変化してるじゃん」
そう思う方もいるでしょう。

 我々は自分には変化がなくても、社会や周りの人が変化しているので自分も変化しているような気になってしまいます。周りの変化を見ていれば飽きないので、それだけで満足してしまっています。

 本書の中で紹介されている「同じ日が毎日繰り返される」男の話からそのことがよくわかります。どういう話かというと、この男は1日終わって眠っても、目覚めるとまた、同じ日の朝にもどっているのです。

 この男のように回りの変化がなくなると、いやおうなしに自分の変化だけを見ざるを得ません。男は毎日、好きだった女性を口説きます。だんだんテクニックはうまくなります。でも、やっぱり振られ、最後にはまた同じ今日が来ます。いくらテクニックがうまくなっても「自分自身」が変わらない限り明日がきたとはいえないのです。
 事実男は、テクニックがうまくなっても何も変わらないことに絶望し、何度も自殺します(そのたびにまた今日の朝に戻るのですが・・・。男にどうやって明日が来たか。少し考えてみてから、本書を買って読んでみてください。)
テクニックで金持ちになることも可能かもしれません。
でも、結局どんなに技能を極めても、すごいと思われるかもしれませんが、「好き」だとか「ああなりたい」とは思われないのです。

 それでは良くない。人生の目的は自分の世界が「なんやらええ感じになってくる」ことだと本書では説きます。それはきっと、周りの人から「あの人みたいになりたい」と思われてはじめて得られる感覚のなかもしれません。

 そうなるための、具体的な実践例として、本書ではスリッパをそろえようといいます。
え!? 一段落文章がとんでる? と思いましたか(笑)今まで述べたように技術を磨いても明日は来ません。心が変化して、第一歩を踏み出すことで初めて明日が来るのです。その第一歩が「スリッパをそろえる」ことなのです。

私も本でこの事例を読んだだけでは「ハァ?結局そんな結論なの!?」
そう思ったかもしれません。
でも最近は、あるきっかけからそういうことが一番重要なのだと感じられるようになりました。

わが社は、ある奇跡的なきっかけから、とても有名な先生にカウンセリングを受けています。この先生が口をすっぱくして言われるのが「掃除」「あいさつ」の徹底なのです。
今受けている指導のすべてがここに集約されるといっても過言ではありません。
高いお金を支払っていただいているアドバイスなので本当は教えたくないくらいなのですが(笑)

ここで重要なのは「徹底」です。
空手家は寝ていても反射パンチが出るという話がありますが(事実?)
「徹底」というのはそのレベルです。

わが社でも、できなければ・・・・(ちょっと言えませんが)
というかなり厳しいルールに則ってこの「徹底」に励んでいます。
(口で、徹底しよう!といっても難しいですからね。)

身近な当たり前と思っていることの「徹底」
皆さんもやってみてください。
本当に難しいです!

◎ポイント スリッパをそろえる・会社をきれいにする・あいさつする(徹底して)

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冒険の作法

「冒険の作法」
小阪 裕司 著

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